「 」で出来てく物語



【買い出し】



七世「…………」


鈴木「…………」


七世「…………」


鈴木「わたしと買い出しいやだ?」


七世「……別に、何もしなければ」


鈴木「こういうこと?」


七世「うっわ。お前どっから出したんだよそのバッタ……」


鈴木「さっき間宮くんの制服に付いてたよ」


七世「お礼言えばいいんだか、やめて欲しいんだかよく分かんねぇよ」


鈴木「おもしろいなあ。他の皆の前では、絶対そういう顔しないから」


七世「……うっせ」








春太「おーい、絵の具あった?」


鈴木「あったよ。何色買うの?」


春太「うーん、血だから赤でいいんじゃねぇの?」


鈴木「リアルな血作りたいなら、赤にちょっとだけみどり混ぜたら赤黒くなるよ」


春太「なんでそんなこと知ってんだよ……」


鈴木「教えない」


春太「……あっそ」


真白「あ、いたいた。こんにゃくってさ、何個いらうの?」


春太「は? こんにゃくネタまじでやるんだ……」


真白「だって、買い出しメモに書いてるし」


春太「誰だよ! そんなベタなの書いたの!!」


七世「お前の嫁」


春太「誰が嫁じゃ!! どうせ桜子だろ! 任せて大丈夫なのかよ」


真白「白雪も一緒に考えてくれてるみたいだし、大丈夫なんじゃないかな」


春太「……じゃあ、大丈夫だな」


真白「変わり身はや」


七世「まあ、足りないもの出来たらまた買いに来ればいいんだし」


春太「俺もう絶対来ないからな! めんどくせーし! 帰り荷物重いし!」


真白「言っておくけど、買い出しジャンケン負けたの春太だからね! 俺と七世は別に学校で準備してても良かったのに……1人にするなとか拗ねるから!」


春太「うっせーな!! 寂しいんだよ! 悪いかよ!!」


鈴木「あ、バッタ逃げた……」


春太「…………つか、なんで鈴木が買い出し班にいるんだ。ジャンケン負けてねぇだろ」


真白「なんか良くわかんないけど……お化け屋敷だから、鈴木がいればそういう系わかるんじゃない? みたいなことを桜子が言ってたから」


春太「は? お前そっち系の人?」


鈴木「そっち系って?」


春太「悪魔の使いとか、そういう感じ」


七世「……なんでだよ。普通「霊感ある?」とか聞くだろ」


鈴木「分かんない。怖いものには興味無いなあ」


春太「なんだよ結局かよ! あの女適当に人選しやがって!!」


鈴木「飽きたから中原くんにバッタあげるよ」


真白「あ、どうも……」


鈴木「アイス食べてこよー」


春太「誰かあの自由女の面倒見て来い」


2人「疲れるからいやだ」





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