「 」で出来てく物語
【文化祭2】
桜子「……っく……ぶふ……っう」
春太「………おい、なんだよ。その口元を押さえる手を退けてみろ」
桜子「いや……ちょ……っ、あ! アハハハ!!」
春太「爆笑してんじゃねぇよ! この衣装作ったのてめぇだろうが!」
桜子「アハハハ! ご、ごめ……っお腹いた……あはは、似合わなすぎて!」
白雪「桜子……笑っちゃダメだよ……春太くんだって……っ、す、好きでこんな格好……っぷ」
春太「白雪、なぜ口元に手をあてるんだ。笑い漏れてるぞ」
桜子「あははは! あー、どうしよう……幼女のコスプレしたおネェにしか見えない……」
春太「……っもういい、お前そのうち1回ぶっ飛ばしてやるからな!」
真白「ダメだよ、女の子にそんなこと言っちゃ……」
春太「真白……なんでお前横向いてんだよ」
真白「いや、ちょっと」
春太「こっち見ろよ」
真白「なんていうか……」
春太「七世も。どこ見てんだよ、そっちに俺いねぇぞ」
七世「朝の占いで今日は西を向くのが吉って」
春太「おめぇ占いなんて見ねぇだろおおお!! 俺を見ろおおお!!」
ちっちゃい女の子「キャ! ママ! ヘンタイだよ! モモ、本物初めて見た!」
ママ「今すぐ目を閉じなさい!」
春太「…………」
七世「まぁ、間違ってはないよな」
真白「そのミニスカはちょっと犯罪すれすれだもんね」
春太「あ、プチって。今プチってメンタル潰れた」
桜子「鋼のメンタル持ってる奴が何言ってんの。こんなところでいつまでも話してるから変態と間違われるのよ」
七世「俺もそろそろ受付行こっと」
真白「白雪と桜子は衣装よく似合ってるね」
白雪「ありがと。真白くんも座敷わらし思ってたよりも違和感ないかも」
真白「あはは……」
桜子「ほら、拗ねてないで行くわよ花子」
春太「誰が花子だ」
桜子「お前だよ」
春太「……そうだった」