「 」で出来てく物語
【文化祭6】
真白「後夜祭のキャンプファイヤーでさ、フォークダンスするじゃん。自由参加のやつ」
七世「そういえばそんなメルヘンな行事もあったな」
真白「春太と桜子は出るのかなぁ……」
七世「さぁ。真白は?」
真白「え? 出ないよ、相手もいないし」
七世「白雪が相手探してたよ」
真白「えっ、七世と白雪で出るんじゃないの?」
七世「俺がフォークダンスするとでも」
真白は「……た、確かに」
桜子「だ、だから別にいいんだってば! 文化祭の見回りくらい1人で出来るから!」
春太「うるせーな、黙って歩いとけよ。さっきは泣いてたくせにまた強気に戻りやがって」
桜子「そ、それは……」
春太「それにもうさっきの奴らが居なくなったっていう保障はないんだし。お前1人で歩いてまた会ったら面倒だろ」
桜子「でも……せっかくの文化祭なのに。生徒会でもなんでもないあんたに見回り付き合わせる義理ないわよ」
春太「別にいーっての。後でたこ焼きでも何でも奢ってもらうから」
桜子「奢るなんて一言も言ってないんだけど! 」
春太「あ、可愛い子見っけ! どこ高の子かな」
桜子「あーもう! やめなさいよすぐそうやってだらしない!」
春太「うっせーな! おかんかよお前!」
桜子「学校の風紀が乱れるって言ってるの!」
春太「生徒会みてーなこと言ってんじゃねぇよ!」
桜子「キィイッ……生徒会よ!!」
鈴木「ふんふふーんふん……」
雅「蓮!!」
鈴木「…………」
雅「係、終わったのか?」
鈴木「………うん」
雅「よし、俺と回るか」
鈴木「やだ」
雅「照れるなよ、オレも照れてるんだから」
鈴木「ていうか……学校来てたんだ」
雅「おー! 1ヶ月の停学明けたからな!」
鈴木「……さよなら」
雅「待てよー蓮ー、久しぶりなんだから一緒にいようぜー」
鈴木「断る」
雅「後夜祭のフォークダンスも一緒に踊ろうな!」
鈴木「断る」
雅「可愛いな、蓮」
鈴木「…………」