「 」で出来てく物語
【お泊まり】
真白「……いつも思うんだけどさ」
春太「なんだ、悩みがあるならなんでも言ってみろ」
七世「そうだよ。俺ら真白のためならできる限りのことはするよ」
真白「……じゃあ言うけど、いつもなんの連絡もなしにうちに泊まりに来るのやめてもらえる?」
春太「あ………何も聞こえない」
七世「電波悪いなここ」
真白「電波とか絶対関係ないから」
春太「冷たいこと言うなよお、友達じゃん? ズッ友じゃん?」
真白「ズッ友とか絶対違うと思うんだけど、ニュアンス的に」
七世「ていうか事前に連絡してから泊まりに来てるじゃん? ちゃんと」
春太「そーだそーだ! さすがにアポなしは迷惑になるしな」
真白「連絡って言っても【今から泊まりに行くから】ってうちくる5分前にメールくれるだけじゃん! 連絡なしとそんな変わんねーよ!!」
春太「なんだよ! 俺らが泊まりに来るのがそんなに嫌なのかよ!」
真白「逆ギレしないでよ! べ、別に迷惑ってわけじゃないけどさ……多少部屋片付ける時間とか欲しいじゃんか」
七世「真白の部屋が散らかってるのはもう慣れた」
真白「……!」
春太「意外と整理整頓できないもんな、お前」
真白「それ言うなよお……苦手なんだよ片付けとか」
春太「まぁいーじゃんいーじゃん。お前の部屋来るのなんて俺らくらいだろ」
真白「それもそうか……うん、じゃあいい。来たい時に来ればいいさ、俺もう一生部屋とか片付けないから」
七世「うわ、珍しく真白が拗ねた」
春太「滅多にないからとりあえず写メっとくわ」
真白「……面白がってんじゃん」
七世「友達が元気ないの面白がって写メるとか、あんまり良くないと思う」
真白「まともなこと言ってるけど、この人この前、春太が桜子に変なこと言ってみぞおちにエルボーくらって半泣きしてたのムービーで撮ってました」
春太「は!? なんだって!!」
七世「いや……まぁ、撮りましたけど」
春太「おい、いい訳見つからなくて何開き直ってんだよ。真顔で俺見るのやめろよ。怒れないだろ」
真白「あーもうやめよう。男3人で見苦しい喧嘩とかやめよう。お腹減ったし」
春太「まあ……せっかくのお泊り会だしな。楽しくやろうぜ」
七世「お泊り会って……女子かよ。キモイ」
春太「はいカチーン。表出ろや七世!」
七世「春太先行っててよ。俺もそのうち後を追うから」
春太「そのうちとか言ってる時点で絶対来る気無いだろ!」
真白「あぁ、もう。せっかく話が丸まろうとしてたのに……もう……ご飯食べたい」