「 」で出来てく物語
【萌えポイント】
春太「女子のあの太ももの間に出来る隙間がたまらない」
真白「……いきなりそういうこと言われても引くことしかできない」
七世「俺に至っては寒気がしてきた」
春太「……なんだよお、お前らもあるだろ。女子の萌えポイント」
真白「萌えポイント?」
春太「不意にされるとキュンとすることとか、見てて思わず可愛いと思ってしまうこと」
真白「あー……あるわ」
春太「だろ! あるだろ! 言ってみ!」
真白「髪結うときに、両手がふさがってゴムをくちでくわえてるところとか……」
春太「あれな、いいよな」
真白「男子と手と手合わせて「わぁ、○○くんの手おっきいねぇ」とか言っちゃうところとか……」
春太「ぐあー! あれね! そのままギュってしたくなるよな手を!」
真白「いつもは横髪で耳が隠れている子が、たまに出してたり……」
春太「わっかるぅ。めっちゃ分かるう!」
七世「いつもはツンケンしてる学級委員長が、たまーに女の子らしく大人くなっちゃう時とか?」
春太「分か……わ、わか……らない!! なんだよ七世それ!」
七世「……ひっかからなかった」
真白「残念」
春太「何がだよ! 具体的すぎるだろそれ!」
七世「あれ、心当たりがお有りで?」
春太「……っ、ない!! 知らねぇ!!」
七世「そー」
春太「……っ」
真白「顔が赤い……タコだ……」
春太「誰がタコ太だよ……!」
真白「い、言ってないよお!! タコだって言ったのに……!」
七世「たこ焼き食いたい」
春太「……なんだか白雪と付き合い始めてからますます余裕が出来た気がするコイツ」
七世「ないよ、余裕なんて」
春太「あーぁ。なんか話がずれた。なんの話してたっけ……髪を結うタコに萌えるポイント?」
真白「そんな話してたらイタすぎるでしょ俺たち……」
春太「なんかもう……彼女出来ないし……この際可愛かったらタコでもいいわ」
真白「うわぁ……」
七世「素敵だな。自分たちの種別さえも超えて愛し合うファンタジー的な」
真白「う、うわぁ……」