「 」で出来てく物語



【音楽】



雅「おぅ! 真白じゃん!」


真白「み……雅くん」


雅「いつもの2人はどうした?」


真白「選択授業は俺が音楽で、七世と春太は美術だから今は俺だけだよ」


雅「そーか、寂しくない?」


真白「さすがに……もう高校生だし。ていうか、雅くん音楽だったんだね。もう2年になって半年くらい経つけど……初めて見たような」


雅「おー。俺この授業出るの初めてー」


真白「……(よく進級できたなこの人)」


雅「確か蓮は書道だよな。いいなあ書道」


真白「書道好きなの?」


雅「蓮が好き」


真白「…………」


雅「心配だ。ちゃんと出来んのかな。可愛い蓮に墨とかはねたらどうしよう……文鎮で頭ぶつけてたらどうしよう。気が気じゃない」


真白「え……あ、うん……まぁそこはしっかりしてるんじゃないかな」


雅「だいたい音楽って何すんの? 俺バイオリンとかクラリネットなんてできねーもん。皆の役に立てねーよ」


真白「……それは皆出来ないし、たぶんやらないし……」


雅「七色の声とかでねーし」


真白「……そこまで高度な歌唱力も要求されないと思うな」


雅「あ、あれか。流れる音楽に合わせて手拍子しましょう的な!」


真白「……小学校の低学年でもそれはやらないと思う」


雅「ぬあー! 選択授業に"殴り合い"とかあればいいのに!」


真白「ひいっ……! (七世、春太~助けてよお)」





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