「 」で出来てく物語
【集合】
春太「……俺、三門 春太。今、朝の5時……死にそう」
真白「中原真白も右に同じく~」
七世「…………」
春太「あれ……七世いる?」
真白「居るけどめっちゃ機嫌悪そう……」
七世「いや……悪くねぇけど」
真白「機嫌悪くない人は眉間にしわ寄せないんだよお……」
春太「てか5時って……5時集合って……辛っ」
桜子「おはよう3馬鹿」
白雪「わぁ、皆眠そうだね~」
春太「知ってるか、5時集合ってことは起きたの4時だぞ。しかもそのたった1時間のうちに、荷物の準備して、家族への別れを告げて、スマホの充電しなきゃいけないんだからな」
桜子「……そういうことは前の日にやっておきなさいよ」
真白「桜子はあまり眠そうじゃないね」
桜子「そ、それは……」
白雪「ほら、桜子こういう行事好きだから。楽しみにしてると寝なくても大丈夫なタイプの人だから」
桜子「バラさないでもらえる白雪!?」
白雪「へへ、大丈夫。わたしも楽しみだったから同じだよ~」
真白「……女の子がいると空気変わるな~、七世は相変わらず半目だけど」
七世「……んぁ?」
桜子「旦那が半目ってどーよ」
白雪「えっ、すごく可愛い(本気)」
桜子「………そう」
春太「ふぁあ……4泊5日このメンバーかよ。大丈夫かな、俺。ホテルで襲われたりしないかな俺」
桜子「誰がアンタを襲うっていうのよ……」
春太「えっ」
桜子「あたしを見るな! 百歩譲って襲うなら真白にするわ!」
真白「ビャッ……!」
春太「かわいそうに! 真白が震えだした!!」
桜子「本当に襲うわけ無いでしょ……!! あぁ、もう! 5日もあんたらに付き合える自信がない!」
春太「ははは、残念だったな! 同じ班になった以上最後まで面倒見てもらうからな!」
桜子「自分の事くらい自分で面倒見なさい!」
春太「お、俺らのことじゃねぇよ!」
桜子「……は?」
白雪「もう1人いるもんね、わたし達の班……」
桜子「……あ」
鈴木「さっきそこの通学路でカマキリのたまご見つけた……これ、空港の荷物検査に引っかからない? 持っていける?」
真白「…………置いていきなよ」