「 」で出来てく物語
【女子部屋】
桜子「なんか普通に居るから普通につっこまなかったけどおかしいわ」
七世「なにが」
桜子「あんたが女子部屋に居ることに決まってんでしょ!!」
七世「えー、だって自分の部屋行こうとしたら部屋の前になんか変なの(美弥)落ちてて。春太も真白も荷物取りに行ってて、まだ戻ってこなかったし。関わりたくないなと思って」
桜子「仮にここに白雪が居たら、不本意だけどまだ納得できるわ……だけど白雪は今鈴木さんとお風呂行ってて、あたしと七世の2人じゃないの!」
七世「2人きりだと俺と桜子に間違いが起きるとか?」
桜子「なっ……ん、んなわけないでしょ! このむっつりが!」
七世「はは、ひでぇ。つか桜子は? 風呂行かないの?」
桜子「このあと班長会議があるから、女子の最後に順番回してもらったの」
七世「お、さすがボス」
桜子「ぶっとばす」
七世「冗談ですけど。あ、そういえば8時から白雪借りる」
桜子「そ。別にあたしに許可取らなくていいけど……あんまり遅くに返さないでよ、先生に見つかると面倒だし」
七世「えー、じゃあ桜子も一緒に行く?」
桜子「なんでよ! おかしいでしょ!」
七世「そう? 俺、桜子になら見られてても普通に白雪とキスできるわ」
桜子「……っ! キ、キスとか言うな!」
七世「あはは、顔赤い」
桜子「……っ信じられない、本当むっつりよね。中学の時からあたしの前だと普通にそういう話するんだから!」
七世「なんでだろー、桜子の前だとあんまり気にならないんだよね。あ、身内的な」
桜子「………はぁ、疲れた。ちなみにそこ鈴木さんのベッドだからあんまり荒らすと怒られるわよ」
七世「鈴木の? じゃあ枕隠しておこう、なんか面白そう」
桜子「あんたねぇ……」
七世「おー、春太から着信。……出る?」
桜子「普通に出ないわよ!」
七世「なんだ、つまんないの」
桜子「……ったく」
白雪「ただいまー……!?」
桜子「あ、おかえり」
白雪「えっ……なんで!? なんで七世くん居るの!? お、お風呂上がり……えっ、髪の毛ボサボサなのに……!」
七世「可愛いから大丈夫だよ」
白雪「やだぁ! ちょっともっかい洗面所行ってくる!」
桜子「行っちゃった……洗面所ならここにもあるのに」
七世「てんぱってたね」
桜子「誰のせいよ」
七世「いたっ、今蹴ったでしょ」
桜子「うるさいなぁ! ……泣かせないでよね……白雪のこと」
七世「……はいはい」