「 」で出来てく物語



【風呂上がり】



雅「あ! 蓮! 風呂上がり!?」


鈴木「……お好きなように捉えてください」


蓮「めっちゃ石鹸の匂いする~! いい匂い蓮~!」


鈴木「暑苦しい……抱きつかれるとか……無理」


雅「冷たいなー、そうだジュース買ってやるよ。何がいい?」


鈴木「ジュース……」


雅「そ、ジュース。好きなの押していいぜ」


鈴木「……ごちです」


雅「風呂上がりなのに……カフェオレ……しかもホット……さすが蓮……」


鈴木「雅くんもお風呂上がり? 飲む?」


雅「えっ……(①拒否する→風呂上がりに熱々のカフェオレを飲まずに済む ②いただく→喉の渇きは潤わないが蓮と間接キス)」


鈴木「?」


雅「うぅ~……②だ!」


鈴木「ふは、お風呂上がりの一気飲み。幸せ」


雅「えっ! 俺の分は!」


鈴木「買おうか? カフェオレ」


雅「蓮の飲みかけじゃねぇならいらねぇよお……!」


鈴木「………」


雅「後で蓮の部屋行きたい!」


鈴木「やだ」


雅「じゃあ俺の部屋来てよ」


鈴木「笑止」


雅「桐生もいるぞ。部屋一緒だから」


鈴木「桐生くん可哀想に」


雅「えー、全然。アイツ俺の事好きじゃん」


鈴木「うわ……」


雅「幼なじみなんだからさー、もっと仲良くしようぜー」


鈴木「うーざーいーあーつーくーるーしー」


雅「かーわーいーいー」


鈴木「ダメだ、話が通じない。この不良め」


雅「おー! 蓮を守るために強くなった!」


鈴木「喧嘩に勝つことを強いとは言いません」


雅「えー、じゃあどうすれば強いんだよ」


鈴木「わたしが強いと思えばその人はわたしにとって強い人になるし、わたしが弱いと思えばその人はわたしにとって弱い人なの」


雅「じゃあ俺は蓮にとって弱い人?」


鈴木「……どうでもいい人」


雅「うわ、泣きそう」


鈴木「ハミガキするのでこれにてどろんでござる」


雅「忍者か」


鈴木「……ジュースありがとう雅くん」


雅「お、おー……!」




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