「 」で出来てく物語
【テーマパーク5】
白雪「おみやげ見てたら暗くなってきたねー」
七世「何時集合だったっけ、8時半?」
白雪「うん、8時半に出口のところ」
七世「半端な時間なったな、今からなんか乗るにしても……」
白雪「さっきたくさんいろんなの乗れたから、どこかに座ってよっか」
七世「そうだな荷物多いし、おみやげ買いすぎ」
白雪「だ、だって……可愛いのとかいっぱいあったし……つい……」
七世「貸して、持つよ」
白雪「えぇ、いいよ! わたしのだし! 申し訳ない」
七世「だってそれじゃ両手ふさがってるじゃん」
白雪「あ……」
七世「手繋げないでしょ」
白雪「う……うん」
七世「だから、持ちます」
白雪「……お、お願いします」
七世「手、出して」
白雪「え、あ……わたし手冷たいかも」
七世「俺もたぶん冷たい」
白雪「わ、本当だ」
七世「細いね、白雪の指」
白雪「は、恥ずかしいので……あんまり見ないでもらえたら……!」
七世「なんで、綺麗な手だよ」
白雪「あぁ、やめて……! あんまりドキドキさせられると心臓が口から出る!」
七世「……グロいな」
白雪「七世くんの殺し屋……!」
七世「このくらいで死なれちゃ困りますよ」
白雪「わたしもこんなことで死ぬ寸前だと……困ります」
七世「じゃあ、あんまり白雪をドキドキさせることできないね」
白雪「そ、そう言われると……」
七世「それとも、した方がいい?」
白雪「し、死なない程度には……して……欲しいで、す」
七世「じゃあ、キス」
白雪「……っ……!」
七世「どう? 心臓出た?」
白雪「ずるい! 今のは不意打ちでしょう……!」
七世「して欲しいって言ったじゃん」
白雪「い、言ったけど……!」
七世「キスでは死なないことが分かったので、これからは心置きなく出来ますね」
白雪「……っ、七世くんのばか」
七世「何とでも」
白雪「……ぅう」
七世「…………」
白雪「な、七世くん……」
七世「おー」
白雪「ドキドキばっかりさせて……わたしのこと……殺さないでね」
七世「はは、どうだろうね」