あんたなんて、だいっ嫌い…!!!
「やっと出ていったー。ところで、遥、大丈夫?」

「うん、まあね。」

「本当に?」

「大丈夫だって!」

「ならよかったー。」

そして、しばらく沈黙が続いた。

その沈黙をやぶったのは、桜だった。

「…ねぇ。遥?」

「なに?」

そう聞く桜の声は、すごく優しかった。

「今まで、聞くかすごく悩んでたんだけど…。」

「うん。」

「シマダイと、遥の間には、いったい何があったの?」

なんとなく予想はしてた。桜も、今まで聞きたかったのを我慢してたんだろうなぁ。

「何も、何もないよ?」

私はそう答えた。

「え?」

「本当に、何にもないよ。」

「そ、そっかぁ。」

「うん…。」

「教室戻ろ?私はもう、大丈夫だから!あと、桜…。大地とは、何もなかったけど、大地とのこと話すのは、もう少しあとでいいかな?」

すると、桜は顔をほころばせて、

「…うん!」

と言った。

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