あんたなんて、だいっ嫌い…!!!
「…大地…。なんで…?」

「はーい、みんなも知ってると思うが、転校生だ。」

先生が、たんたんと話はじめた。

「はい、じゃあ、自己紹介を頼む。」

そういうと、彼は、みんなに笑顔を向けて、

「初めまして~!俺の名前は…」

ドキッドキッ

私の胸が、大きくなった。

「田嶋大輝(たじまだいき)でーす。
気軽に大輝って、呼んでくださーい♪」

「…え?」

私の頭は、もうパンク寸前。

目の前にいるのは、大地…のはずなのに、
彼から出た言葉は、違うものだった。
名字も違う。別人…なの…?

パンク寸前の頭では、なかなか考えることもできず、みんなが、

''キャー、かっこいい!''とか、''めっちゃイケメンじゃない?''

とか言っている中、私はただ1人、呆然とすることしかできなかった。


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