捨て猫にパン
「要さん…?」


「なに?真琴」


「あのね、朝顔」


「ん?」


「新しい双葉をつけたの」


「そうか。じゃあ、記念日だな」


「記念日…?」


「朝、車で送るだけの真琴は朝顔みたいだ、って思ってた。けど、今は違う。こうして陽が昇ってもオレの隣に咲く花は…」


───永遠の月下美人


永遠の強い愛。


「永遠記念日」


そう言って左目のホクロが笑う。
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