捨て猫にパン
上から下まできれいサッパリ洗い流しバスルームから出て、少し、タバコの匂いの残る部屋の空気を大きく吸った。


倉持さんの吸っていた2本のタバコの吸い殻は捨てられず。


その夜、あたしはドット柄の布地で小さなお守り袋を作り、その中にビニールにくるんだ2本の吸い殻を入れた。


あたし…。


何でこんなことしてるんだろ…?


でも…いいよ、ね?


枕元に置いた倉持さんの名刺を見つめながら、明日、ホントに迎えに来ちゃったらどうしよう…?なんて。


ケータイのアラームをいつもより1時間早くセットして眠りについた。
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