捨て猫にパン
帰りの車では、あたし達の企画した旅行の話ばかりだった。
「へぇ。台湾のお客さん?」
「ハイ。中国とか台湾とか。あちらのお客様には冬の北海道、すごく人気なんです」
「雪まつりかぁ。添乗員として同行したりするの?」
「多分、あたしじゃないです。北京語、話せないので。きっとメイ先輩と明石くんが添乗で、あたしはこっちでクレーム処理だと思います」
「そっか。いい旅を提供できるといいね」
「ハイッ」
しばらくドライブを楽しんで、アパートに送ってもらって。
「じゃ、明日の朝」
「ハイ。今日はすごく楽しかったです。朝顔、ありがとうございました」
シルバーの車を見送って部屋に入り、早速、買ってもらった朝顔の鉢に水をさした。
お腹も胸もいっぱいで食べられないりんごあめは、冷蔵庫の中へ。
いつか。
いつかこのりんごあめ、笑って倉持さんの前で食べられるといい、な…。
「へぇ。台湾のお客さん?」
「ハイ。中国とか台湾とか。あちらのお客様には冬の北海道、すごく人気なんです」
「雪まつりかぁ。添乗員として同行したりするの?」
「多分、あたしじゃないです。北京語、話せないので。きっとメイ先輩と明石くんが添乗で、あたしはこっちでクレーム処理だと思います」
「そっか。いい旅を提供できるといいね」
「ハイッ」
しばらくドライブを楽しんで、アパートに送ってもらって。
「じゃ、明日の朝」
「ハイ。今日はすごく楽しかったです。朝顔、ありがとうございました」
シルバーの車を見送って部屋に入り、早速、買ってもらった朝顔の鉢に水をさした。
お腹も胸もいっぱいで食べられないりんごあめは、冷蔵庫の中へ。
いつか。
いつかこのりんごあめ、笑って倉持さんの前で食べられるといい、な…。