捨て猫にパン
───倉持 要
毎晩、毎晩、コールしようか…って。
悩みながら手の甲を噛む。
“いつまでも待つから”
“君が好きだよ”
そう言ってくれた倉持さんが恋しくて仕方ない。
陣が隣にいてくれない寂しさからなのか、あたしのワガママな思い上がりのせいなのか、自分でもわからない。
でも、右耳の鼓膜にあの静かな声を感じたくて。
あたしはケータイを無駄に光らせては、溜め息だけを残す。
着拒だけ…解除してもいいよ、ね…?って。
スマホを操作してベッドに潜り込んだ。
毎晩、毎晩、コールしようか…って。
悩みながら手の甲を噛む。
“いつまでも待つから”
“君が好きだよ”
そう言ってくれた倉持さんが恋しくて仕方ない。
陣が隣にいてくれない寂しさからなのか、あたしのワガママな思い上がりのせいなのか、自分でもわからない。
でも、右耳の鼓膜にあの静かな声を感じたくて。
あたしはケータイを無駄に光らせては、溜め息だけを残す。
着拒だけ…解除してもいいよ、ね…?って。
スマホを操作してベッドに潜り込んだ。