LAST SMILE




やばい・・・。


この感じは・・・。









「きゃー!!」


「なんで!?
 今頭、ポンポンってした?」


「藤堂と種田って、デキてんの?」


「マジで?やるなぁ。種田も」











ホラ来た。




別にそんなんじゃないよって言っても、
また騒がれるし、ほっとこ。





あたしは窓の外を見た。










ライブ・・・かぁ。


忙しくなりそう。



だって、
亜貴があんなに嬉しそうだった。




亜貴は、音楽が・・・。



バンドが好きなんだよね?





お兄ちゃんに教わったベース・・・。




あたしも、
お兄ちゃんにドラムを教えてもらった。





なんだか、不思議。




お兄ちゃんとの知り合いっていうだけだったのに、
こんなにも身近に感じるなんて・・・。








あたしはぼーっと机に突っ伏した。




みんなの騒ぎ立てる声が、
徐々に、徐々に遠のいていった。





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