LAST SMILE









息を大きく吸う。





アンコールにバラードということは、
お客さんの反応に影響を与えた。






ざわつき始めたお客さんが黙ったのは、
あたしが歌い始めた頃だった。




















「あ・・・この曲・・・」







「歌詞が、変わってる?」


















メンバーのみんなも驚いた様子だったけど、
それでも演奏を続けてくれた。



















「麗華・・・」





















後ろから、
亜貴の声が聞こえた。

















あたしは構わず、
そのまま歌い続けた。











< 133 / 173 >

この作品をシェア

pagetop