LAST SMILE
「持田祐兎さんのお連れの方・・・」
看護士さんが、
あたしたちの前にやってきた。
みんなが看護士さんを見つめる。
祐兎は?
看護士さんはあたしたちを
それぞれ見て確認すると、口を開いた。
「只今、ICUで安静にしています。
かなり無理をされたみたいなので
心臓への負担が大きかったみたいです。
特別に皆様ならご面会できますが、
いかがなさいますか?」
「勿論、お願いします!」
武田くんが言った。
磯部くんもそれに続いて頷く。
亜貴はあたしを見つめて顔を覗き込んできた。
「麗華は・・・どうする?」
「あたしは・・・」
あたしは・・・。
あたしは―
「あたしは―」