LAST SMILE
最後の歌
なぁ、
ずっと笑ってろよ?
お前と会って初めて、
死にたくねぇって思えたんだ
あたし、笑うから。
だからあんたも、笑って?
*
止むことを知らない雪が
祐兎の髪をシルバーに染めた。
とめどなく流れる涙が
祐兎の胸を濡らした。
止まることを知らないあたしの歌が
何度も、何度も、響いていた。
離れることを知らないあの人の腕が
ずっと、あたしを抱きしめていた。
ねぇ、祐兎。
あなたは確かに、18の誕生日を迎えたね。
あなたは確かに、“ここ”に生きていたんだね。
誕生日、おめでとう。
バイバイ―