LAST SMILE







今日はもう遅いからって、みんなは片づけを始めた。




「んじゃ、あたし帰るね」


「なんでだよ。そこで待ってろ。ばーか!!」




あたしが帰ろうとすると、
祐兎が振り返ってあたしに言う。




なんで!?
つか、馬鹿って!!!



「お疲れ。REI」


「お疲れっした!!」





あたしが渋々床に座っていると、
武田君、磯部くんが部屋を出て行った。



しばらくしてから、亜貴も部屋を出て行く。


その部屋には、あたしと祐兎だけ・・・。









「っねぇ!!いつまで待ってればいいの!?」


痺れを切らして、
あたしはずっとギターをいじっている祐兎の背中に向けていった。




「うし。出来た」


祐兎が満足げにそういった。


あたしは気になって、そこに近付いた。






「あ・・・」


ギターに何か彫らってある・・・。




そこには、Blue skyと書かれていて、
その下にはメンバーの名前が書かれていた。




< 27 / 173 >

この作品をシェア

pagetop