Wednesday ☂



「私は、なん…だろ…
頭のいい人とか運動が出来る人とか…?」

何かに真面目な人は
人一倍、その何かに努力した人だし、
そんな風に頑張れる人を見てたら凄いなって思うから…

気付けば語り出してる自分がいて、恥ずかしくなった私は話を止める。

「成る程、いいこと聞けた。」
「私の考えだし、そんなに…」

「俺は、沙綾を惚れさせたいわけ。

任せろ、お前に似合いな真面目な男になってやっから。」

……恭一くん?なんか違う気が、…

「そうと決まれば、俺これからサボんのもやめるわ。」
「へっ!?…ほ、本気……?」
「当たり前だろ。
ちょうど髪も黒くしたしな。」
「が、外見のことじゃな「おし!沙綾、学校行くぞ!」

…、えっと?






突っ走る恭一くんになにか言えるわけでもなく、学校へ向かう私。

ただ行き道と違ったのは、
2人乗りもやめる!と自転車を押しながら恭一くんが歩いてることだけで。

電話の内容を思い出した私は
重い足取りで学校の門をくぐった。


由紀ちゃんの目もクラスメイトの目も気になるし…

それに1番心配なのは
恭一くんと由紀ちゃんが同じクラスっていうこと。

……大丈夫、って言葉を信じるしかないよね…?






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