春恋~春来い~
「あー、楽しかった~」











「和葉、アイツのどこが良いの?」










「まあまあ、人それぞれだって!私は楽しく話せればそれでいいのー 」













「でも…」









やっぱ言わないでおこう。和葉は知らない方が楽しく過ごせるだろうし。“裏の顔があるかもしれない”なんて言ったら、気分悪くなるだろうし。だいたい、本当かも分からないし…









「でも、何?」












「ううん、何でもない。」










「ハルはハルくんとどうなの?」









「どうって…どうも無いよ?」













「ハルったら、少しは恋をしなさい!!なーんてね♪」








恋…かぁ。私は誰かを好きになった事がない。小さい時から男子とばかり遊んできたから。男子を異性として意識した事がないんだもん。だからかな…私が今こうして和葉と一緒っていうのは、和葉が男っぽい性格のおかげなのだと思う。











和葉と別れ、家に着きスマホを見ると一通のメールが届いていた。
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