春恋～春来い～

恋の芽生え

入学式から１ヶ月くらいが過ぎ…
私達を待っていたのは“中間テスト”という悪魔だった。












「ハル～、もう１週間切ったよ～、どうしよ～」










いや～、和葉は走ることしか頭に無いでしょ。って私も言えるほど頭良くないしなぁ…








私達が今居るのは教室。昼休みで皆グダグダしている所だ。










「ハル、和葉、テスト勉強してるー？」











「蒼太は？」
返事したのは和葉。私はほとんど無視。











「俺？天才だもーん、数学だけ」











数学だけかよっ。








「じゃあ、今度教わろーかなぁ」












「それならさ、四人で俺んち来る？」











「あ、良いかも～！行く！」










和葉ーー!!軽いな、お前!!まあ、好きだしな、そりゃ行きたいよな…











「ハルは？」








目線で分かった。私に聞いてるんだね…









「ハルくんは？」









「俺？俺、どうせ暇だし…行くかな。」










「ほら～、こっちのハルも来るんだからよ、お前も来るだろ？ちなみにハルはマジの天才だから。学年トップ取っちゃうよ～」









「それは無理だろ。」











良いな～ハルくん。同じハルでも全然違うな…
まぁ、ハルくんがいるなら行ってもいいかなぁ











「じゃ、行くよ。」











「よっしゃ、じゃ、四人でテスト頑張ってみますか!!」








「おう♪！」








相変わらず蒼太と和葉はテンション高いな…テスト前なのに…
でもそんな二人に笑ってしまう私であった。