春恋~春来い~
「じゃ、一緒に見ような、約束だぞ?」












「うん!」









私達は書店を出て、蒼太の家に戻った。











「たっだいまー♪」










「お、おかえりー」










小声で和葉に聞いてみた。






「どうだった?楽しかった?」









和葉は親指を上げて、笑顔で「うん!」と答えた。










「ねーねー、ハルちゃーん♪俺たち、考えたんだけどさぁ」











私は蒼太と和葉を交互に見た。何か企んでる…











「テストで勝負しよ!俺と春樹の合計点数とハルと和葉の合計点数でな」









えぇー!!無理でしょ、勝ち目無いでしょ…








「ハル、やろーよ!ね?」










和葉、目が輝きすぎだよ…そんな目で見つめられたら断れないでしょーが!










「もう、しょうがないなぁ、いいよ、やってやろーじゃんか~」











「よっしゃ、でね、負けたら勝った方の言うことを聞くんだ、1つだけ。OKな?」









「ちょ、ちょ、そんなこと聞いてないー」










「拒否権はなーーい!!」










終わった…。私、どんな言うこと聞かされるんだろ…
私は勝負を承諾した事に深く後悔した。
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