春恋~春来い~
ビュォォォ








ドアを開けると風が入り込んできた。







皆出るので私も仕方なく出た。









「この鍵はねぇ、会長さんから借りたんだ」









会長って…
もうそんなとこまで仲良くしてんの?速いな…
私なんか先輩に話しかけられないよ~










「食べよ食べよ~」








みんなで弁当を広げて食べ始める。









「ハルの弁当うまそー」









蒼太が私の弁当を覗きこんで来た。










「あ、ヤダっ、手作りなのっ、見ないで!」


父は仕事で忙しく、母は仕事で海外…、夏輝は料理なんかしないから、結局自分と夏輝の分を毎朝作っている。









「いーじゃん、見せてよ~」









「俺も見たいな~」










ハルくんまで…!も、もうしょうがないか…






「もう…しょうがないなぁ…」









と弁当を見せると、取られてしまった…
ああ!私の大好きな苺がぁぁ!








「蒼太!!それ、私が一番楽しみにしてたやつー!」








「ごちそうさまー♪」







ごちそうさまー♪じゃねーーよ!!バカァ。


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