マーメイドの恋[完結]
夏子から年令を聞かれた。
倉沢が自分より年下なのを、気にしているようだった。
倉沢が年令を言うと、自分は8つも上だと言った。
倉沢が好きになったのは、今の夏子なので、年令なんてどうでもいいことだと思っていた。
それよりも気になるのは、夏子に付き合っている人はいるのかということなのだ。
倉沢がそのことを聞くと、夏子は少し考えていたが、今日失恋したのだと言った。
自分は本命ではなかったと。
それで泣いていたのだということがわかった。
失恋したばかりなら、今告白してもOKしてもらえないだろう。
倉沢は、そう思ったことをそのまま夏子に伝えた。
すると、夏子はもう男性と付き合わないと言った。
男性に対して、かなりの不信感を抱いてるようだった。
すごく傷つけられたのだろう。
しかし、倉沢は諦められなかった。
なんとか友達になってもらい、夏子は車から降りた。