マーメイドの恋[完結]
マサが大阪へ
マサは大阪へと旅立った。
その前の1週間は、マサは老人ホームをやめ、夏子の部屋でほとんどの時間を過ごした。
昼間は、夏子は仕事に出掛けたが、夜帰ってくると、マサは待っていてくれた。
本当は、夏子も1週間休みを取りたかったのだが、そんなことが許される仕事ではない。
マサも、昼間はいろいろと引越しの準備などがあると言い、大丈夫だと言ってくれた。
夜、家で食べたり、外食をしたりして、その後ドライブし、夜景を見たりすることもあった。
ふたりでたくさん話をして、お互い1秒でも無駄にしないように過ごしていたような気がする。
そして、毎晩ベッドの中で愛し合った。
「毎日エッチして嫌じゃなかね?」
マサが夏子に聞いた。
「えっ?嫌じゃないよ。どうして?」
「エッチばかりしたいと思われてとやなかやろか〜と思ったとやけど、俺は夏子とエッチするとがすごく幸せなんよね。でも夏子は毎日はしたくないんじゃないと?」