重奏 ‐アンサンブル‐
「……甘い、ですね。」
「え?」
「傷付けたくないのは、私だからですか?平助さんを、新撰組を、助け利益をもたらした反幕府ではない人物。だからですか?」
「それは……」
菖の顔に悲しみが見てとれて近藤は言い淀む。
「菖、お前本当に暗殺者なのか!?俺達を騙してたってことかよ!?」
「平助、落ち着け。」
平助はいまだに信じられない様に興奮しており、沖田が抑える。
「不知火厳羊…と言ったな、お前の師匠の名前。」
「不知火厳羊…確か腕の良い薬師だと土方さんが言っていた人物ですよね。」
「あぁ、俺はその人物を斬ったらしい。」
菖の目的が土方より語られる。
「え?!」
「まじですか?」
「成る程。復讐、という訳ですか。」
山南は納得がいったが、沖田と平助は驚きを隠せない。
「初めから仕組まれていた、そういうことなのか……」
近藤に至ってはショックを受けている様だ。
「え?」
「傷付けたくないのは、私だからですか?平助さんを、新撰組を、助け利益をもたらした反幕府ではない人物。だからですか?」
「それは……」
菖の顔に悲しみが見てとれて近藤は言い淀む。
「菖、お前本当に暗殺者なのか!?俺達を騙してたってことかよ!?」
「平助、落ち着け。」
平助はいまだに信じられない様に興奮しており、沖田が抑える。
「不知火厳羊…と言ったな、お前の師匠の名前。」
「不知火厳羊…確か腕の良い薬師だと土方さんが言っていた人物ですよね。」
「あぁ、俺はその人物を斬ったらしい。」
菖の目的が土方より語られる。
「え?!」
「まじですか?」
「成る程。復讐、という訳ですか。」
山南は納得がいったが、沖田と平助は驚きを隠せない。
「初めから仕組まれていた、そういうことなのか……」
近藤に至ってはショックを受けている様だ。