重奏 ‐アンサンブル‐
「さすがだ、レイス。一網打尽にはもってこいの場所だな。」
「「「!!!」」」
近藤と山南の後ろから音もなく現れたのは鞍雀だった。
鞍雀が引き連れてきた、オラシアではドールと呼ばれている暗殺者達。
ザッと見ても30人はいるだろうか、その手には小太刀や鎌といった様々な武器が握られている。
菖と茶代のやり取りに気を取られて気付くのが遅れ、周りを囲まれてしまった。
その場が一気に殺気立つ。
「かかれ。」
鞍雀の合図で、ドール達が一斉に攻撃を開始する。
茶代を探していた隊士達も加わり辺りは戦場と化す。
「っっ!!」
ドール達は、新撰組だけではなく仲間であるはずの菖にまで攻撃を仕掛けてきた。
傍にいた茶代を咄嗟に庇って、菖は背中や腹などを刺されてしまう。
「菖、大丈夫か!?」
土方が割り込み、菖と距離を取らせる様にドール達を牽制する。
「お姉ちゃん……」
「大丈夫。この子を遠くへ。」
心配顔の茶代を安心させる様に笑いかけ、傍にいた隊士に預ける。
気配から安全だと判断した林へと誘導し逃がす。
「「「!!!」」」
近藤と山南の後ろから音もなく現れたのは鞍雀だった。
鞍雀が引き連れてきた、オラシアではドールと呼ばれている暗殺者達。
ザッと見ても30人はいるだろうか、その手には小太刀や鎌といった様々な武器が握られている。
菖と茶代のやり取りに気を取られて気付くのが遅れ、周りを囲まれてしまった。
その場が一気に殺気立つ。
「かかれ。」
鞍雀の合図で、ドール達が一斉に攻撃を開始する。
茶代を探していた隊士達も加わり辺りは戦場と化す。
「っっ!!」
ドール達は、新撰組だけではなく仲間であるはずの菖にまで攻撃を仕掛けてきた。
傍にいた茶代を咄嗟に庇って、菖は背中や腹などを刺されてしまう。
「菖、大丈夫か!?」
土方が割り込み、菖と距離を取らせる様にドール達を牽制する。
「お姉ちゃん……」
「大丈夫。この子を遠くへ。」
心配顔の茶代を安心させる様に笑いかけ、傍にいた隊士に預ける。
気配から安全だと判断した林へと誘導し逃がす。