Sun time
一瞬場の空気が硬直する。
「え、え!?恋愛対象で?」
葉月がその硬直を破った。
目をまんまるにさせて、前傾姿勢。
やっぱり葉月にしては珍しい。
「うん…。」
真子は恥ずかしそうにうつむきながら答える。
お兄ちゃんが好きかぁ…。
私にも兄がいるけど…兄はお父さんの方にいて一緒に住んでないし。
たま〜に会うと喧嘩しかしないし…。
だから真子の気持ちがわからなかった。
だから返答にも困る。
「お兄さんいくつなの?」
「同い年…。双子なの。」
「え‼︎お兄さん見て見たいんだけど‼︎」
「あ、私も見たい!」
「お、お兄ちゃんも、転校生してきてるからあとで見にいく?」
「「うん‼︎」」
私と葉月は声を揃えて言った。