Sun time
転校生
ピィィィィ…
約束だよ…
あれ?なんだったけ。
約束?
なんの?
「あれぇ?朝…?って‼︎ええええ‼︎」
つい声を上げる。
部屋の目覚まし時計が
大音量で鳴り響いている。
そして時計の針が指しているのは…9時‼︎
遅刻決定ですっ☆
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ‼︎お母さんなんで起こしてくんないのさっ‼︎」
いそいで階段を駆け下りる。
「なんで起こさなきゃいけないのよ。昨日言ってたじゃない。」
しれっというお母さん…なんでおこしてくれないのさ…私なんかしたっけ…。
はっ‼︎
昨日お母さんと喧嘩したんでした‼︎
だけどさ…‼︎
「娘が遅刻してもいいっていうの!?」
「罰だもの。先生に怒られてらっしゃい。」
にっこりと、優しそうに見えて真っ黒な笑みを浮かべて言う母。
「鬼‼︎」
もうこれしか言えなかった。
しかも、喧嘩の理由は100%といっていいほど私が悪かったのだから。
塾サボったのが原因だった。
一言「ごめん。」と言えば終わった話だった。
なのに私はキメ顔で言ったんだっけ…
『親にひかれたレールなんて渡らない‼︎
私は自分でレールをひいて渡ってやるわ‼︎』
どこの中2病ですかっ?て話しですよ。
なんでそんなこと言ったかって?
言い訳が思いつかなかったのですよ!
その言い訳のせいでお母さんに火をつけてしまったようだ。
当たり前だ。