Sun time
何日かたった後に私の家には親戚のおじさんとおばさんが来た。
私を引き取りにきたそうだ。
そして私の1つ下の少女。
黒く綺麗な髪に黒くて真っ直ぐな瞳。
あぁ、羨ましい。妬ましい。
始めて会う私の従姉妹。
「天使みたい…綺麗…‼︎」
彼女は私にそう言ったのだ。
そんなの嘘…お世辞に決まってる。
「私は陽葵‼︎ よろしくねっ!お姉ちゃん‼︎」
暖かい笑顔。
始めて向けられる優しい笑顔。
私は知ってる。
軽蔑する目を。
醜いものを見る目を。
馬鹿にする目を。
私は彼女のような目を始めてみた。
暖かい。
でも信用するのは怖い。
苦しいから…。
「お姉ちゃん、家に帰ろう‼︎」
手を差し伸べた彼女。
怖く…ない…?
気がつけば彼女の手のひらに自分の真っ白な手を重ねていた。
暖かい彼女の手に氷った心を溶かされていくかのようだ。
私の目から零れ落ちる涙。
「お、お姉ちゃん!? 泣いてるの?
なにか辛いことがあったんだね…。
大丈夫だよ。私がいるから。
もう怖くないよ。」
背中をさすりなから彼女も涙を流してくれたのだ。
私なんかのために。
「うぅ…あ…ありがとう…」
私は一言そう言うと、彼女はまた暖かい笑顔で笑うんだ。