Sun time
「実行委員長は決まったぞー。あと2人実行委員やりたいやついないかぁ?」
なかなか決まらない。
ボランティアってゴミ拾いとかだもんね…。
しかも結構大変だし…。
「はい。私やります。」
手をあげたのは葉月。
「桜井ありがとなっ!あと1人ーやりたいやついないかぁ?」
「は、はい!私でよければ!」
次に手を上げたのは真子。
そんな真子を葉月が睨んだように見えたの気のせいだと思いたい。
「お、決まったな…と言いたいんだが、男手も欲しいんだよなぁ…。
大変な仕事結構あるし…」
「先生、私頑張ります…だからダメですか?」
真子は上目遣いで先生をじぃっと見つめた。
こ、これは可愛い‼︎
クラスの男子達がおおっと声をあげるほどだ。
本当に同じ女の子とは思えない。
「う…。な、成瀬がそういうなら…」
先生、赤面ぶっこいてますね…。
しかもクラスの大半の男子が顔赤いし。
なんという真子パワー‼︎
少し嫉妬してしまうよ…。
「ま、まぁこれで決まったな。
実行委員は次の休み時間第一相談室に集まるよーに。」
*
休み時間。
私と葉月と真子で第一相談室に向かう。
葉月が私の右隣。 真子が私の左隣。
2人に挟まれてる私。
何やら葉月と真子は嫌な空気。
何かあったのかな?
「あの、二人ともなんかあったんですか…?」
つい敬語になってしまう。
「え?何もないですよっ?」
真子がニコッと微笑む。
私にはいつも通りの真子に見える。
「別に何もないけど? てか美琴には関係ないじゃん?」
葉月はあきらかにいつもと違う。
眉間にしわを寄せ怖い顔をしている。
でも真子は何もないって言っている。これ以上踏み込むことが私にはどうしてもできなかった。