Love*Rainbow



ラストシーンの嬉しくて泣いてる幼なじみの女の子の涙に誘われて



良かったねと心の中で呟きながら涙が溢れて泣いてしまったあたし。



エンドロールが終わって、シアター内がゆっくり明るくなって、



すっかり忘れていた佑輔を見ると



少し気分悪そうな顔をしていて、怒っていた。



「……ゆ、すけ?」



涙がいまだに収まらないあたしは視界がぼやけている。



「なんで泣いてんだよ。泣くところなんてどこにもなかっただろ」



いつもよりちょっと口調がつめたい気がする。



「…だって」



「あーもう、ここにいるのだけでもむかつくから帰るぞ」



佑輔はあたしの手を握るとグイグイ引っ張って映画館から連れ出したんだ。



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