Love*Rainbow




昼休みの学食。



あたしはお弁当だったんだけど、ひとみは今日学食だから私もカフェテリアで一緒にごはんを食べていた。



そしてデザートにあのガトーショコラを食べることにした私はひとみに



「本当に彼氏にあげなくていいの?」



と言われながらもラッピングしたリボンを引っ張り、箱を開けた。



そして一緒に入れておいた小さいフォークを袋から出して一口、口の中に入れた。



「……おいしい、でも味気ない」




「そりゃそうだよ!西野くんだって絶対楽しみにしてたのに」




西野くんのために、作ったんだけどな。



でもいくら自分が彼女だからってあんなにたくさんの量をもらってるのに



小さいホールだけど自分のケーキも食べてもらうなんて申し訳なさ過ぎてできなかった。



< 9 / 64 >

この作品をシェア

pagetop