今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「やっと、終わったぁ!」

 陽菜がほっとしたように伸びをした。
 時計を見たら、午後11時を過ぎている。

 陽菜は着ていたカーディガンを脱いで布団の上にのせると、ベッドの中へと入り込む。


「あったかーい」

「でしょ? あっためてあげてたからね」

「ありがとう。ぬくぬくしてる」

 嬉しそうな陽菜のひんやりとした体が僕にも伝わって、ちょっと身震いした。

 今は2月でこの時期が一番寒い。
 暖房はつけているから、室内は暖かいけど。


「陽菜、ホント冷たいよ。温めないと風邪ひくよ」


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