今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「陽菜と一緒に寝たら、かぜだって逃げていくよ」

「わたしってそんなに丈夫に見える?」

「うん。陽菜って風邪ひいたことある? 僕がインフルエンザにかかった時だって、陽菜は平気だったじゃない」

 
 僕が熱に苦しんでいる間、看病してくれたんだけど、ホントうつらなかったんだよね。
 あとで、それで陽菜をちょっとからかっていたことがあった。

『何とかは、かぜもインフルエンザにもかからないんだってね』って。
 
 陽菜はずいぶん拗ねてたけど。その顏もかわいかったから、からかうのがやめられなくて。




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