今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 俺のうろたえる様子がよほど面白かったのか、航太は愉快そうに肩を震わせていた。

 そのうち我慢しきれなくなったのか、机まで叩いて大笑いしやがった。
 クラスメートたちが注目してるだろ。

 お前、笑い過ぎ。



 陽菜に会ってからの俺って、みっともない所ばかり見せているような気がする。



 かっこいい俺はどこにいったんだろ?

 ここまで執着するような女っていなかったから。
 適当に遊んで、適当に楽しければいいって思っていた。


「お前さ、陽菜の実力どのくらいって思っているわけ?」

 やっと笑いをおさめて俺に聞いてきた。
 

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