今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「歩夢くん。聞きたいことがあるんだけど、いい?」

 僕達がリビングでテレビを見ていると、おばさんが話しかけてきた。


「いいよ。なに?」

「さっき、歩夢くんがエントランスで話してた男の子。うちの生徒だと思ったんだけど、どうだったかしら?」

「そうだよ」

「同じマンションに住んでいるわけではないわよね?」

「うん」 


 おばさんはあいつのことが気になるのかな?
 遠まわしに探りを入れているみたいに感じる。



 中学生と高校生。

 つながりなんてなさそうな僕達が話をしていれば、不思議に思うのは無理もないけど。


 普通に考えれば、陽菜つながりって思うよね。
 同じ学校で、同じ学年。

 僕なんかより知り合う機会はあるし。


 おばさんもそこら辺は分かっていると思うんだけど、さすがに直では聞けないのかな。 
 
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