今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「ホント、よく眠れる。どんだけ、熟睡してんだろ?」


 かなり鈍感な陽菜を見ながら、ちょっとがっかりしたりもする。


 眠っている陽菜を見るたびにキスをするけれど、
 起きたためしがない。


「・・・・・・」


 起きてもらっても困るけど。



 男としての警戒心ゼロ。

 僕は男のうちに入らない。



 弟だからね。
 仕方ないけど。


 そんな風に陽菜を育てちゃったからね。


 今はそれを有効活用する。



 弟だから――



 陽菜の部屋にも入り浸れるし、一緒に眠っていても許される。 
  
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