今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

「食べようか？」

　あいつらのせいで貴重な昼休みをロスしてしまった。
　陽菜の食べる時間がなくなってしまう。

「そうだね」

　俺達は改めてお弁当を前にして食べ始めた。

「うまいな」

　煮物を口に運んで自然に出てきた言葉。

「そうでしょ？」

　陽菜が嬉しそうに、にこっと笑う。



　会話は途切れてしまったけど、ゆっくりと味わうように食べ進めていく陽菜の横顔を見ながら、このまま時が止まってしまえばいいのに……


って、柄にもなく思ってしまった。