今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「作る方はね、1人分も2人分も変わらないんだよ。それは気にしなくていいんだけど」

 って、何か引っかかるような陽菜の言葉。

陽菜は考え込むように口を閉じてしまった。

「早く食べてしまわないと、昼休み終わっちゃうね」

 曖昧な笑みを浮かべて食べ始めた。
 陽菜の言うとおりだから、俺も箸を取ったけど、はぐらかされたような気がして、モヤモヤとした思いが心の中に広がる。


陽菜がお茶を注いでくれる。
 2人分のカップ。

 これも歩夢が用意してくれたものなんだろう。


〈明日から白河さんの分も作ります。陽菜と一緒に食べてください。〉


 昨日のメールの文面が浮かび上がる。


これから毎日俺の分までお弁当を作るつもりで、それを陽菜と食べてくれと言ったけど。




2人の間に何があったんだろう。

 
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