今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 陽菜が食べ終わって、まだ少し時間があったから、

「陽菜何かあった?」

 って、聞いてみると、

「何もないよ」

 思った通りの答えが返ってきた。


「何でもないって顔じゃないよ。いつもより元気がないし、俺でよかったら、話して見ない? 誰かに話した方がすっきりするかもしれないし」


 陽菜は俺をじっと見て、それから視線を外して……
 話すのを躊躇っているみたいに、窓の外を眺めていた。

「白河くんは歩夢の作ったお弁当をこれからも食べてくれるの? わたしと一緒に食べてくれるの?」


 再び俺を見た陽菜が言った言葉。

「もちろん、そのつもりだけど」

「迷惑じゃない? 歩夢、わたしと食べるようにって、無理に押し付けたりしなかった?」

「そんなことはないよ。俺の分もお弁当を作るってメールが来ただけで、無理矢理とかじゃないから」



 妙な話。
 俺の頭の中に疑問符が浮かぶ。

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