今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
『俺、彼女が出来たから』

 年が明けた1月の終わり。
 
 航太の突然の告白。

『はっ! 何だよ。今さら』

『陽菜じゃないからね』

『……別れたのかよ』

『そうじゃなくて、前にも言ったけど。陽菜とは友達だから、それ以上でも、それ以下でもなくね。陽菜だってそうだよ。親友みたいな同士みたいな、ね』

 それを聞いて頭を抱えた。
 何だよ。それ。

『じゃあ、なんで。あんなことを俺に言ったんだよ』

『あんなことって?』

 
 忘れたのかよ。

 
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