BAR FINE
あの日は夢のようだった。
まさか真鳥くんと会えるなんて。
しかもたわいもない話しながらお茶しちゃったし!!

でもお茶したことは学校の友達には内緒。
だって、BAR FINEは私の秘密基地だもん。
しかも真鳥くんに迷惑かかったら困るし…

また会えたらいいなー。
でも芸能人が言うことなんてウソだよね。
あんなのファンサービスの一環だろうなー…

まあ、今日も行くけど!

「こんにちはー。」

「あ、美紅ちゃん!
来てるよ今日。」

「え、誰が?
光輝くん?」

「違う違う。確かに光輝くんも今日夕方から出勤だけど。
あ・の・ひ・と!!
美紅ちゃん来たら通してって言われてるんだ♪
だから個室へどうぞー。
いつもの、頼んどくね♪」

「え、?うん…」

「はい、個室へ行った行ったー‼︎」

まさか…
ううん。そんなわけない。
でも個室って…
もしかして…
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