あなたのキス・・・全部好きだった
大事なんだよ
病室にはとおるくんが眠っていた・・・
なんと顔中、包帯が巻かれていて痛々しい。
「あら・・・こんなところまでありがとね。」彼のお母さんも私をそういって出迎えてくれた。
「大丈夫なの・・・?」私はとおるくんに話しかけると
とおるくんは「ごめんね」って声にならない声で答えてくれる。
深夜の交通事故。
年老いた夫婦がとおるくんの車に衝突。
フロントガラスに顔を殴打したとおるくんは
こうして包帯を巻かれている状態。全治1ヵ月だった。
「じゃあ・・・私は行きますね」お母さんは気を使ってくれていたのか病室を後にした。
「ともみ・・・。本当にきてくれたんだね」
「何よ・・・。当たり前じゃない」
「こんな姿・・・。本当にごめん」
とおるくんはうっすら涙を浮かべていた。
「泣かないの。ほら」
私はハンカチで丁寧に涙をふき取ると
とおるくんは私にしがみついてきて
「俺のこと嫌いにならないでね。」って
正直、無性に愛おしい。男の子が自分にすがる姿なんて初めてだったから。
「嫌いになんてならないよ。治るの待ってるんだから」
「ありがと」
そういうと不意に
とおるくんは腫れ上がった唇で
痛々しそうにキスをしてきた。
「心配したんだから・・・わたし。」
そのキスを私は噛みしめた。
「キスできるなんて私たちまだまだずっと一緒なんだからね」
「ああ・・・」とおるくんったらまた泣いてる。
私は先に泣かれてしまったのか、その日は涙がこぼれなかった。
それから1ヵ月
私たちはメールでやりとりしながら
愛を確かめ合っていた。
たまに一人になると、やっぱり涙が出てしまう。
「早く逢いたい・・・」
言いたいのを我慢して
バイトに打ち込んでいた。
時は流れるもの・・・
でも
とおるくんってば
なんてことを・・・。
怪我がようやく完治したころ
とおるくんは私を呼び出した。
「久々にデートだね。」
私は待ち合わせ時間より20分も早く着いていた。
でも
そこに現れたとおるくんは
私の目を疑わせた。
「とおるくん・・・どうしたの?それ・・・」
いまどきこんな男の子がいるなんて
私は衝撃的で
とおるくんが好きで
好きで
たまらない・・・。
なんと顔中、包帯が巻かれていて痛々しい。
「あら・・・こんなところまでありがとね。」彼のお母さんも私をそういって出迎えてくれた。
「大丈夫なの・・・?」私はとおるくんに話しかけると
とおるくんは「ごめんね」って声にならない声で答えてくれる。
深夜の交通事故。
年老いた夫婦がとおるくんの車に衝突。
フロントガラスに顔を殴打したとおるくんは
こうして包帯を巻かれている状態。全治1ヵ月だった。
「じゃあ・・・私は行きますね」お母さんは気を使ってくれていたのか病室を後にした。
「ともみ・・・。本当にきてくれたんだね」
「何よ・・・。当たり前じゃない」
「こんな姿・・・。本当にごめん」
とおるくんはうっすら涙を浮かべていた。
「泣かないの。ほら」
私はハンカチで丁寧に涙をふき取ると
とおるくんは私にしがみついてきて
「俺のこと嫌いにならないでね。」って
正直、無性に愛おしい。男の子が自分にすがる姿なんて初めてだったから。
「嫌いになんてならないよ。治るの待ってるんだから」
「ありがと」
そういうと不意に
とおるくんは腫れ上がった唇で
痛々しそうにキスをしてきた。
「心配したんだから・・・わたし。」
そのキスを私は噛みしめた。
「キスできるなんて私たちまだまだずっと一緒なんだからね」
「ああ・・・」とおるくんったらまた泣いてる。
私は先に泣かれてしまったのか、その日は涙がこぼれなかった。
それから1ヵ月
私たちはメールでやりとりしながら
愛を確かめ合っていた。
たまに一人になると、やっぱり涙が出てしまう。
「早く逢いたい・・・」
言いたいのを我慢して
バイトに打ち込んでいた。
時は流れるもの・・・
でも
とおるくんってば
なんてことを・・・。
怪我がようやく完治したころ
とおるくんは私を呼び出した。
「久々にデートだね。」
私は待ち合わせ時間より20分も早く着いていた。
でも
そこに現れたとおるくんは
私の目を疑わせた。
「とおるくん・・・どうしたの?それ・・・」
いまどきこんな男の子がいるなんて
私は衝撃的で
とおるくんが好きで
好きで
たまらない・・・。