あなたのキス・・・全部好きだった

とおるくんへ

覚えていることは

キスのあの感覚

とおるくんとのキスは

全て当時のまんま覚えているの。

それ以上に

とろけるようなキスは未だ味わったことがない。

「とおるくん・・・元気かな・・・」

彼と別れて15年

彼もまた同じことを思っていた。

「ともみ・・・元気?」

「うん・・・」

いつからかな~私たちはメールのやりとりを再開していた。

とおるくんから来る、たまのメールに

まさか「またキスして」なんては言えない。

私は思い出に浸っていた。先に結婚しちゃったからな。私。

だからって、

「早く結婚しなさいよ。」いつもそう彼に言ってしまうついつい・・・。

とおるくんは決まって

「ともみと結婚したかった・・・」

とおるくんってば・・・今でも私のこと好き?・・・んなわけないか。

どこまでも可愛い・・・私の元彼。

あの唇は忘れないよ・・・。

私はそっとそう心の中で呟くしかなかった。

たまに刺激が欲しくなると

部屋の電気を落としてキスに集中する

悪い癖がついてしまった

「とおるくんを思い出して・・・。」


☆END☆





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