失恋くらすめいと。
タイトル未編集

キーンコーンカーンコーン

山本愛
私は今年中学3年生になった。

頭も悪くて見た目は普通

そこそこできない奴の私は
あいつに出会って恋をした。
__________

キーンコーンカーンコーン

「あい!おはよ!」

友達のみなみが声をかけてきた。
みなみは美人でスタイルがいい。
彼氏もちだ。

「おはよ!」

「んーと、あいはB組か!私は…A組だ!バラバラになるねえ」

バラバラかあ…。
正直私はそこそこ仲のいい友達がいなくて休み時間は毎回他クラスに行っていた。

「あー、残念。みなみと同じクラスがよかったなあ」

「まじ先生恨むー。休み時間遊びに来てね」

「うん!」

私は会話を終えて新しい教室に入った。

始めての面子。
見たことはあるけど話したことはないひとがたくさんいた。
緊張するなぁ、

「はい、じゃあ起立」

ガラッガタッ

「気を付け、れい」

先生の挨拶が終わる
新しいクラスメイトを見渡す。
なんだぁ、全然つまんなそ、
ぱっとしないなぁ。
わたしはそう思いながらもしぶしぶ隣の席を見た。

んっ…。

「あっ…」

思わず声が出た。
私の中1の初恋の人だったのだ。
あの恋が人生で始めてだった。
実はまだ少し好きだったのだ。

「あっ、ごめん!なんでもない!」

恥ずかしくて顔を隠した。
自分でも赤くなっていることは分かる。
相手の名前は佐野隆太。
黒髪の少しパーマがかかったようなくるんとした毛先に耳にはピアス笑うとカワイイ。


「ん?あ、山本じゃん!よろしくな」

話しかけてくれた…!
嬉しかった。

「う、うん!佐野よろしくね!」

私は照れ隠しのように大きな声でいった。
佐野のことばっか考えていて授業は集中できなかった。

一時限目が終わり
私はみなみのもとへ行く。

「みなみー!」
「やーん!あい!」

私達は軽く抱き合った

「ど?新しいクラス慣れそ?」
「んー、微妙かなあ」
「なんでなんでー?」
「なんていうか…パットしない…みたいな?」
「んー、まあ最初はそんなもんだな!」

最初だけだといいんだけどなあ
みなみはそういって友達に呼ばれて行ってしまった。

「あいー!帰り下駄箱でまってるねー」
「うん!」

私はそう言葉を交わし
教室へしぶしぶ戻った。
次移動なのでみんなはいなかった。
クラスには私と佐野しかいなかった。

「んんっ……」

あ、おきた!

「んあー、ねみい。ん、山本じゃん」
「お、おはよ!」
「ん、なに、次移動?」

久しぶりに交わす会話に緊張が走っていた。

「移動だよ、」

ちょっとそっけないふりをしてしまう。

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