キツく抱き竦めて



「の、のりくん冗談キツい〜」

「冗談なんかじゃない。今日はそれを言いたくて会いに来た」





冗談じゃないって事は…





「本当に別れるつもりで…」

「ごめん」





そう言って頭を下げたのりくんにやっぱり私は詰め寄る事なんて出来なくて、ただただ見つめるだけ。


本当は泣いて縋りたいよ。


でも今の私には縋りたい気持ちはあるものの、それを実行する力を私は持ち合わせていなかった。






< 4 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop